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「日本におけるアントニオ・ネグリとの対話」
- 日時: 2013年4月12日(金) 2:00~5:00 pm
- 第一部: アントニオ・ネグリ講演
- 第二部: アントニオ・ネグリ×姜尚中 (対談)
- 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
- 主催: 公益財団法人 国際文化会館
- 会費: 1,000円 (学生:500円、国際文化会館会員は無料)
- 用語: フランス語/日本語(同時通訳付き)
- 定員: 100名 【抽選制】 (国際文化会館会員は先着順でお申し込みを受け付けます)
- ※登録申し込みは3月29日(金)をもって締め切りました。多数のご応募ありがとうございました。
- 抽選結果は、4月2日(火)までに当選の方のみメールでお知らせいたしました。
- 会員の方は先着順となりますので、別途事務局から確認メールをお送りします。
- 日時: 2013年4月6日(土)1:00~4:40 pm
- 会場: 日本学術会議 大講堂
- 会費: 無料
- 用語: フランス語/日本語(同時通訳付き)
- 定員: 270名 【抽選制】
- ※登録申し込みは3月25日(月)をもって締め切りました。多数のご応募ありがとうございました。
- 抽選結果は、3月28日〈木〉までに当選の方のみメールでお知らせいたしました。
- 詳細: シンポジウム専用ページ http://www.wismc.org/symposium/
2000年の『帝国』刊行後の地政学的な国際情勢の変動をみると、9.11同時多発テロ、金融危機、中東の民主化など、現在、世界は錯綜する時代の転換期を迎えているように思われます。日本でも少子高齢化、経済の低迷・雇用問題など山積する多くの課題に加えて、2011年の3.11東日本大震災以降、 “原子力”が大きくクローズアップされています。第二次世界大戦における唯一の被爆国で起きた未曽有の原発事故がもたらした危機的状況は、西洋的近代化のもと、科学、テクノロジーや啓蒙主義により可能となった、現代人が生を営むうえでのシステムや価値規範を見直すよう促しています。また、東アジアにおいては、領土問題、歴史認識、核の安全保障問題をめぐり、互いのナショナリズムが刺激され、摩擦が生じ、今後に影を投げかけています。こうした状況下で、世界の行方や方向性を提示するグランド・ビジョンがますます求められています。本プログラムでは、こうした国内外の喫緊の諸課題を踏まえ、アントニオ・ネグリ氏を講師に迎え問題提起いただいたのち、政治学者の姜尚中氏を交え、グローバル化の中で再燃する「地政学」の諸問題などさまざまな主題に関し議論します。
レポート
<第1部>アントニオ・ネグリ講演
<第2部>アントニオ・ネグリ × 姜尚中 対談
開催詳細
プロフィール: アントニオ・ネグリ (政治哲学者)
Photo Copyright: David Balicki 著作権代理:(株)フランス著作権事務所 |
1933年イタリアの、パドヴァに生まれる。イタリア全土を揺り動かした、女性・学生・貧民・失業者等、社会的弱者による、新しい社会運動「アウトノミア(労働者自治)」を理論的に統括した知識人として知られる。パドヴァ大学政治社会科学研究所、フランスのエコール・ノルマル(高等師範学校)、パリ第7及び8大学、そして国際哲学院や欧州哲学大学などで教鞭をとる。マイケル・ハートとの共著『帝国』において、「グローバリゼーション」と呼ばれる現象の進展に伴い出現した新しい世界秩序・主権の形態を“帝国”と捉え、物理的領土を必須とした従来の国民国家の主権とは異なる、脱中心化されたネットワーク状の支配装置と論じる一方で、“帝国”による新たな秩序と権力に対抗し、“マルチチュード”によるオルターナティヴな実践の可能性(デモクラシーの運動)を構想することで、大きな影響を及ぼした。
日本語訳のある著作多数、最近の翻訳書に『コモンウェルス—<帝国>を超える革命論(上・下)』(日本放送出版協会、2012)がある。
対談者プロフィール: 姜尚中
(東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授;現代韓国研究センター所長)
1950年生まれ。専門は政治思想。主な著書に、『オリエンタリズムの彼方へ─近代文化批判』(岩波書店、1996)、『ナショナリズム』(岩波書店、2004)、『在日』(講談社、2004)、『悩む力』(集英社、2008)など。
日本学術会議・国際文化会館共催シンポジウム
「マルチチュードと権力:3.11以降の世界」
基調講演者: アントニオ・ネグリ
報告者: 市田良彦 (神戸大学国際文化学研究科教授)
上野千鶴子 (立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘教授)
毛利嘉孝 (東京藝術大学大学院音楽研究科准教授)
コーディネーター・司会: 伊藤守 (早稲田大学教育・総合科学学術院教授)