【japan@ihj】 新たな独占の時代における世界産業システム:東日本大震災からの教訓

  • 講師: バリー・リン(ニュー・アメリカ財団ディレクター)
  • 日時: 2012年7月20日(金) 7:00 pm-
  • 会場: 国際文化会館 講堂
  • 会費: 無料(要予約)
  • 用語: 英語(通訳なし)

ここ数年、雪崩のようなドミノ効果による、世界の産業システムの崩壊という新しい現象を目にします。こうした破綻を引き起こすのは、2008年9月のリーマン・ショックのような金融パニックですが、昨年の東日本大震災のような自然災害や政治的混乱によっても引き起こされます。さらには、このような産業破綻は、個々に何の相互関連もない被害を、ゆるやかな繋がりをもって波及させ、さらに悪化させることにもなります。リン氏は、1999年の台湾地震後から、こうした産業破綻の研究をしており、2007年の中越地震後には、2ヶ月以上にわたり日本での調査に携わりました。本講演でリン氏は、破綻の原因や影響を論ずる一方で、産業システムの機能不全がもたらす危機回避のための具体策について提言します。

略歴:バリー・リン

バリー・リン氏は、ニュー・アメリカ財団のディレクターでシニアー・フェロー。現職の前には、グローバル・ビジネス・マガジンのエグゼキュティブ・エディターで、AP及びAgence France Presseのペルー、ベネズエラ、カリブ海の特派員を務めた。日本語訳がされている主な著書に『つながりすぎたグローバル経済』(オープンナレッジ2007)など。