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※本講演は終了いたしました。
- 講師: トーマス・バーゲンソール (ジョージ・ワシントン大学法科大学院教授;元国際司法裁判所判事)
- モデレーター: 長 有紀枝
(認定NPO法人難民を助ける会(AAR)理事長、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授) - 日時: 2013年9月11日(水) 6:30~8:00 pm (開場: 6:00 pm)
- 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
- 用語: 英語/日本語 (同時通訳つき)
- 会費: 1,000円 (国際文化会館会員・学生:無料)
- *会費は全て国連UNHCR協会に寄付されます。
- 後援: 朝日新聞社、国連UNHCR協会、港区
- 定員: 200名 (要予約)
トーマス・バーゲンソール氏は、10歳でアウシュビッツ強制収容所に送られ、両親と生き別れになりながらも奇跡的に生き残った体験から、国際人権法の専門家を志しました。そして、人権法律家、教育者、国際司法裁判所判事として、ホロコーストのような人類の悲劇が繰り返されないよう尽力してきました。カンボジア、ルワンダ、ダルフール、バルカンなどで起きた恐ろしい人権侵害により、バーゲンソール氏の願いは度々打ち砕かれましたが、それでも氏は前向きな気持ちを失うことなく、国際法と人権の国際的保護のため、国際人権家として働きかけ続けています。
日本では、近現代の歴史認識をめぐる問題がいまだに揺れ動いており、繰り返し物議を醸しては、国内のみならず国際問題に発展しています。本講演では、歴史を風化させず継承することの重要性、また歴史の記憶の問題を私たちはどのように捉えればよいのか、バーゲンソール氏と共に考えます。
日本では、近現代の歴史認識をめぐる問題がいまだに揺れ動いており、繰り返し物議を醸しては、国内のみならず国際問題に発展しています。本講演では、歴史を風化させず継承することの重要性、また歴史の記憶の問題を私たちはどのように捉えればよいのか、バーゲンソール氏と共に考えます。
略歴: トーマス・バーゲンソール (Thomas Buergenthal)
(ジョージ・ワシントン大学法科大学院教授、元国際司法裁判所判事)
1934年チェコスロバキア生まれ。第二次大戦中、10歳でアウシュビッツ強制収容所に送られ、両親と離ればなれになるが、奇跡的に解放される。父親は収容所内で死亡したが、母親とは終戦後に再会。親戚を頼って17歳で渡米した。ニューヨーク大学法科大学院およびハーバード大学法科大学院にて博士号取得。専門は国際法と国際人権法。ジョージア州アトランタのカーター・センター人権プログラム・ディレクターなどを経て、2000年から2010年まで国際司法裁判所判事を務める。前・米州人権裁判所判事、国連人権委員会委員。強制収容所を一人で生き抜いた経験をつづったA Lucky Child(邦題:『アウシュビッツを一人で生き抜いた少年』朝日文庫、2012年、池田礼子・渋谷節子訳)は、世界数カ国で出版された。
略歴: 長 有紀枝 (おさ ゆきえ)
(認定NPO法人難民を助ける会(AAR)理事長、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授)
東京大学大学院博士課程修了。専門は、人間の安全保障、国際人道法、ジェノサイド研究。1991年より2003年までAAR職員として、旧ユーゴスラビア、チェチェン、アフガニスタンなど紛争地の緊急人道支援や地雷対策事業、地雷廃絶活動に携わる。現職に加え、認定NPO法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)理事、福島県相馬市復興会議顧問会議委員を務める。主な著書に『スレブレニツァ―あるジェノサイドをめぐる考察』(東信堂、2009年)、『入門 人間の安全保障―恐怖と欠乏からの自由を求めて』(中央公論新社、2012年)。