【アイハウス・プレス】 The New Paradox for Japanese Women:Greater Choice, Greater Inequality

The New Paradox for Japanese Women:Greater Choice, Greater Inequality By Tachibanaki Toshiaki (Professor, Doshisha University)
橘木俊詔 著 (Mary E. Foster 訳)

2010年/316ページ/ハードカバー
ISBN 978-4-903452-18-0
原著:橘木俊詔著『女女格差』(東洋経済新報社、2008年刊)
定価 3,143円/優待価格* 2,200円(税込)
*優待価格は国際文化会館会員の方に適用されます。
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日本社会はかつて総中流社会と看做されていたが、現在では亀裂が生じている模様であり、貧富の差がますます顕著になっている。しかし、これまでの社会格差研究は男性と家族しか対象としていなかった。著名な経済学者である橘木俊詔氏は、「The New Paradox for Japanese Women: Greater Choice, Greater Inequality」で、日本女性間の社会的分裂に注目している。日本女性は現在、どのような格差に直面しているのか。女性の家族環境、教育、結婚や子供に関する意思決定は、女性の社会的地位を決定する上でどのような役割を果たしているのか。専業主婦と働く女性の間に社会的格差は存在するのか。職場の女性はどうなのか、一般職やパートタイムの女性は総合職の女性と社会的に平等なのか。統計データを踏まえた徹底分析によって、これらの問題に鋭く切り込むとともに、日本がこの拡大する社会的ジレンマに対処していくためのヒントを提供してくれるタイムリーな書。

本書への推薦文

1990年代以降の長引く景気後退は、新自由主義的政治改革と相まって、男女間の格差ばかりでなく女性間の格差も強めている。女性は選択の多様性と自由の名の下でエリートと非エリートに二極化している。社会学的機知に富んだ第一級の経済学者である橘木俊詔氏が、ハードな統計データを踏まえ、女性の多様な現実を鮮やかに描き出している。著者の分析は、仕事中毒のビジネスマンと専業主婦という日本の家族神話がもはや通用しないことを証明している。——上野千鶴子 東京大学教授(社会学者/女性研究の第一人者) 本書に寄せた推薦文より