【日文研 ・アイハウス連携フォーラム】 イタリア演劇から見た日本の伝統演劇
能、歌舞伎、オペラ、バレエ―「狂乱」ものを中心に―

  • ※本講演は終了いたしました。
  • 講師: ボナヴェントゥーラ・ルペルティ (カ・フォスカリ大学教授/日文研外国人研究員)
  • 日時: 2016年2月10日(水) 6:30~8:00 pm
  • 会場: 国際文化会館 講堂
  • 用語: 日本語 (通訳なし)
  • 共催: 国際文化会館、国際日本文化研究センター(日文研)
  • 会費: 無料 (要予約)

日本における伝統的な舞台芸術は世界でも高く評価されていますが、イタリアの舞台芸術もオペラを中心にヨーロッパ諸国の文化に多大な影響を及ぼし、現在も世界的な伝統の流れをつくっています。

演劇は劇文学、脚本や戯曲だけでなく、演技、音楽、舞踊など多種多様な要素を備えている総合芸術ですが、ジャンルによって各要素の比重が変わり、全体の雰囲気や姿、舞台像が根本的に変わります。また、国、文化、時代によって、使われる文学、音楽、舞踊などの種類、形式、展開が異なりますが、そこには共通点もあるはずです。音楽的、演技的に全く異なった舞台芸術である日本とヨーロッパの演劇形態にはどのような共通点があるのでしょうか。

本講演は、イタリア演劇の観点から日本の伝統演劇を見る試みとして、イタリアにおける日本文学・演劇研究の第一人者であるルペルティ教授にイタリアの音楽劇(オペラ、バレエ)から日本の楽劇(能、歌舞伎) における「狂乱」(狂気、物狂い)をテーマに演劇という舞台芸術の本質に迫っていただきます。

略歴: ボナヴェントゥーラ・ルペルティ

Photo:ルペルティヴェネツィア カ・フォスカリ大学アジア・地中海アフリカ学科日本語日本文学教授
ナポリ東洋大学・ヴェネツィア大学共同東洋学大学院にて博士号取得。文部省奨学生や国際交流基金フェローなどとして日本に留学し、国文学研究資料館客員教授などを経て、2015年から国際日本文化研究センター外国研究員。イタリアにおける日本文学・演劇研究の第一人者であり、専門分野は日本演劇、近世・近代文学と幅広く、また人形浄瑠璃・能・歌舞伎にも造詣が深い。


2014年度より、国際文化会館(アイハウス)と国際日本文化研究センター(日文研)は、多角的に現代日本や日本人理解を深めるためのフォーラムを、シリーズで開催していきます。