【日文研 ・アイハウス連携フォーラム】 川端康成文学と中国美術

  • ※本講演は終了いたしました。
  • 講師: 周閲(シュウ・エツ)(北京語言大学比較文学研究所教授 /日文研外国人研究員)
  • 日時: 2016年7月27日(水) 6:30~8:00 pm
  • 会場: 国際文化会館 講堂
  • 用語: 日本語(通訳なし)
  • 共催: 国際文化会館、国際日本文化研究センター(日文研)
  • 会費: 無料 (要予約)

川端康成は中国でもその名が広く知れ渡っていますが、中国での川端研究は、中国自体の社会発展と意識形態の変化により大きなうねりを経験しました。従来の川端文学研究は、主に日本の伝統文化や、西洋文化との関連で進められてきましたが、中国文化との関係についてはまだ十分に進められていません。特に、川端が中国の宋・元時代の美術に心酔し、絶賛していたことはあまり知られていません。本講演では、周氏に川端本人の収蔵品を手がかりに川端が中国の宋・元美術に魅かれた理由を分析いただきます。また、宋・元美術の特徴と川端の美意識との関連性、宋・元時代の美術と文学の融合、川端の美術遍歴、宋・元絵画に含まれる人文的意味と宗教的色彩などの側面から、川端文学と宋・元美術との関わりについてお話しいただきます。

略歴: 周閲(シュウ・エツ)

Photo:周閲北京語言大学比較文学研究所教授。北京大学(比較文学専攻)にて文学博士号取得。専門は日中比較文学(特に川端康成文学と中国文化)、日本中国学。2016年2月から国際日本文化研究センター外国人研究員。単著に『比較文学視野における日中文化交流』(復旦大学出版社、2013年)、『川端康成文学の文化学研究―東方文化を中心に』(北京大学出版社、2008年)、『よしもとばななの文学世界』(寧夏人民出版社、2005年)など。論文に「青木正児の中国旅と中国研究」(『漢学研究』第十四集、学苑出版社、2012年)など八十数篇。


2014年度より、国際文化会館(アイハウス)と国際日本文化研究センター(日文研)は、多角的に現代日本や日本人理解を深めるためのフォーラムを、シリーズで開催していきます。