【日印対話プログラム】 インドの新たな挑戦―医薬技術が社会を変える

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  • 講師: スワティ・ピラマル (ピラマル・エンタープライズ副社長)
  • 日時: 2016年9月1日(木) 7:00pm ~
  • 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
  • 用語: 英語/日本語(同時通訳付き)
  • 共催: 国際交流基金
  • 会費: 無料 (要予約)
13億もの人口を有し経済成長を続ける国、インド。さまざまな民族や言語、宗教から成り立ち、多様性に富む一方で、都市部と地方、貧富、ジェンダー、教育における格差が大きな社会問題となっています。自らも医学を学び、経営者として活躍するピラマル氏は、医療や公衆衛生、教育の分野が抱える課題に“テクノロジー” を取り入れることで社会に変革をもたらし、8 年にわたりBusiness Today誌の「インドでもっともパワフルな女性25人」に選出されています。また、氏はインドの女性の半分以上が貧血に苦しむ状況や、政府による薬の価格統制のために貧困層に薬が届かない現状にも警鐘を鳴らすなど、声なき層を代弁しています。
本講演では、ピラマル氏がさまざまな活動においてどのようにリーダーシップを発揮し、社会に変革をもたらしているのか、またどのような社会を目指しているのかについて、日本が抱える社会問題への示唆ともなるお話をしていただきます。

レポート

スワティ・ピラマル

写真=スワティ・ピラマル

世界30カ国以上で事業展開するインドのピラマル・グループの旗艦企業として、医療、金融サービス、情報マネジメント分野をリードするピラマル・エンタープライズの副社長。ポリオ予防に重点を置いたゴーピ・クリシュナ・ピラマル記念病院の創設者。ムンバイ大学にて医学学位を、ハーバード公衆衛生大学院にて修士号を取得。医療と公衆衛生、そしてビジネスの経験を生かし、インドの医療・教育・公共政策に変化をもたらし続けている。また、全インド商工会議所連合会の初の女性会長として重要な政策決定に貢献したほか、多様な課題に取り組むため、各分野で実績のある女性をトップに起用した。2006~14年に、インド首相の科学・技術・経済政策分野におけるアドバイザーを務めたほか、現在は、ハーバード大学の監督委員や同大学院学部長のアドバイザーを務めている。

また、ピラマル財団のディレクターとして、インド経済発展の足かせとなっているさまざまな課題を革新的な手法で解決すべく、農村部の女性のエンパワーメント、公衆衛生の向上、若者の能力開発、科学分野での女性登用を目指すプロジェクトを実施している。世界にポジティブな変化を生み出すことができるリーダーとして、インド国民に与えられる勲章のひとつ Padma Shri、フランスの最高勲章のひとつ Chevalier de l’ordre national du Mérite、英国のケント侯爵夫人から Global Empowerment Awardなど数多くの栄誉ある賞を受賞している。

日印対話プログラムとは

日印平和条約の締結から60周年を迎えた2012年、国際文化会館と国際交流基金は、日本とインドの間の継続的な対話の「場」を創出するため、新たな人物招聘事業(Japan-India Distinguished Visitors Program)を立ち上げました。本プログラムでは、社会のさまざまな問題の解決に向けて新しい価値やアイデアを提案している、インド国内で影響力のある人物を、年間1~2名、5~7日間程度日本に招聘しています。招聘フェローは、講演会、関連機関の訪問、地方視察などを通して日本の関係者と意見交換やネットワーク構築を行います。