【特別講演】 ボーダーレス世界における人文学の役割

  • 講師: ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク (コロンビア大学 ユニバーシティー・プロフェッサー)
  • 日時: 2012年11月16日(金) 6:30 pm
  • 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
  • 会費: 1,000円、学生料金:500円、会員:無料 (要予約)
  • 用語: 英語(逐次通訳あり)
  • 協力: 公益財団法人 稲盛財団
我々が生きている世界は、現実にはボーダーレスではない。
人文学は、さまざまな分野に流布する“ボーダーレス世界”なるものと、倫理的な姿勢やその鍛錬を通じ、どのように折り合いをつけることができるだろうか。
GayatriCSpivakガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク: 1942年インド、カルカッタに生まれる。1967年文芸批評家のポール・ド・マンの指導の下、アイルランドの詩人W.B.イェーツに関する論文でコーネル大学で博士号(Ph.D.)を取得。現代世界における権力と知の地政学的布置に批判的まなざしを向け、新たな思考の可能性を切り開く思想家として世界的に名高い。本年(2012)度京都賞受賞。2007年会館牛場記念フェローシップで来日。日本語訳のある主著に、『スピヴァク、日本で語る』(みすず書房2009)、『ある学問の死―惑星思考の比較文学へ』(みすず書房2004)、『ポストコロニアル理性批判:消え去りゆく現在の歴史のために』 (月曜社2003)、『サバルタンは語ることができるか』(みすず書房1998)など。