- 本講演は終了いたしました。
- 講師: ジェリー・ヨコタ (大阪大学大学院教授)
- 日時: 2017年12月1日(金) 6:00~7:30 pm
- 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
- 共催: 国際文化会館、アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター(IUC)、日本財団
- 用語: 日本語 (通訳なし)
- 会費: 無料 (要予約)
安倍首相がマリオに変身して話題を呼んだ2016年リオ五輪閉会式のトーキョー・ショー。つづくパラリンピック閉会式でも、J-POPにのせて出演者が和装で登場し、映像では清少納言の『枕草子』へのオマージュが表現されるなど、日本の伝統文化とポップカルチャーが、最新技術によって巧みに織り交ぜられていました。作り手は何を伝えようとし、受け手には何が伝わったのか、そもそも「伝統」は各国の現代人にどう認識されているのか――ヨコタ教授が、能からアニメまで多様なジャンルに引喩される神話やシンボル、メタファーに着目しながら、その深層に潜む「伝統」の息づかいを探ります。
略歴: ジェリー・ヨコタ
1979年アメリカ・カナダ大学連合日本研究センターを卒業後、プリンストン大学にて文学博士取得。大阪大学言語文化部助教授を経て、2002年より現職。「伝統とは何か」を中心に、伝統芸能およびポピュラー・カルチャーが異文化交流のメディアとしてどのような機能を果たしているかを、日本文学の原作と英訳のコーパス分析を行いつつ、認知言語学の観点から研究している。著書に『The Formation of the Canon of Nō』(1997年、大阪大学出版会) 、編訳に『Gender and Japanese History』(上・下2巻、1999年、大阪大学出版会)など。米国国立美術館で開催された能公演にも携わり、新作能の研究も行っている。
*このレクチャーシリーズは日本財団の助成によるフェロー・プログラムの一環として実施されます。