- スピーカー: ゲリー・ベンチェギブ(Sungai Watch共同創設者)、坂野晶(ゼロ・ウェイスト・ジャパン 代表理事)
- モデレーター: マルコ・クスマウィジャヤ(都市計画専門家)
- 配信開始日: 2023年2月27日
- 用語: 英語(日本語字幕付き)
- 主催: 国際文化会館
- 協力: ラモン・マグサイサイ賞財団
ウクライナ紛争などの世界情勢の変化によってエネルギーの問題もふたたび注目され、私たちの身近な問題として考えられています。そのような中、エネルギーを多大に消費するプラスチックの生成やその焼却を少なくし、リサイクルができる社会をつくることは今後ますます重要になると思われます。本セッションでは「世界で最も汚染された川」と呼ばれているインドネシアのチトルゥン川の清掃に取り組んでいるフランス出身のゲリー・ベンチェギブ氏、日本初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った徳島県上勝町の廃棄物政策をけん引してきた坂野晶氏、というアジアの環境問題に地道に取り組み、大きな成果をあげてきた二人の若手活動家に、現在の活動とヴィジョンについてお話をうかがい、私たち一人ひとりに何ができるのか考えます。
配信映像
バリを拠点とするフランス出身の映像作家および環境活動家。二人の兄弟とともに10代にMake a Change Worldというアジアおよび世界の環境問題に焦点をあてたマルチメディアを制作する団体を設立。2020年には河川の清掃によってプラスチックごみが海に流れていくことを防ぐことを目的とした環境団体Sungai Watchを弟と設立。2022年にはアジアのノーベル賞といわれるラモン・マグサイサイ賞の若手リーダーシップ部門賞を受賞。
絶滅危惧種の世界最大のオウム「カカポ」をきっかけに環境問題に関心を持つ。大学で環境政策を専攻後、モンゴルのNGO、フィリピンの物流企業を経て、日本初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った徳島県上勝町の廃棄物政策を担うNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーに参画。理事長として地域の廃棄物削減の取組推進と国内外におけるゼロ・ウェイスト普及に貢献する。米マイクロソフトCEOらとともに、2019年世界経済フォーラム年次総会(通称ダボス会議)共同議長を務める。2020年より一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパンにて循環型社会のモデル形成に取り組む。2021年、脱炭素に向けた社会変革を起こす人材育成プログラムGreen Innovator Academyを共同設立。2023年1月より資源循環のインフラを担う「循環商社」株式会社ecommitの取締役Chief Sustainability Officerに就任。
ジャカルタを拠点とする都市計画専門家。ジャカルタ・アーツ・カウンシルの会長などを歴任し、現在はジャカルタ・アカデミー会員。都市化、エコロジー、アートおよび住宅に焦点をあてた仕事に従事。氏は国際文化会館と国際交流基金共催事業であったアジア・リーダーシップ・フェロー・プログラム2008年のフェローとして2か月日本に滞在した経験を持つ。