- スピーカー:ヴォ・チョン・ギア(建築家)
- モデレーター:田村順子(明治大学准教授)
- 配信日:2023年3月30日
- 主催:公益財団法人 国際文化会館
- 助成:一般財団法人MRAハウス
世界の都市は、温暖化によって上昇する温度に対応しつつ、エネルギー効率の高い建物を必要としています。そのような中、亜熱帯気候のベトナムをはじめとする東南アジアの都市が直面している問題をどのように建築によって解決できるのかを知ることは他地域の人にとっても重要ではないでしょうか。ベトナムで現在最も知られる建築家であるヴォ氏は、ベトナム戦争を経た地域のご出身で過酷な気候の中、子ども時代の生活を送られた経験をもとに、それぞれの気候にあった建築や竹などを多用した環境に配慮した作品を数々つくられています。ヴォ氏に、作品の背景にあるお考えと同時に、メンタルヘルスを重視した働き方など示唆に富むお話をいただきました。
配信映像
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ヴォ・チョン・ギア(建築家)
1976年にベトナムで生まれたヴォ氏は、東京大学で建築学を学ぶ。ヴォ氏は博士課程の途中でベトナムに戻り、2006年にVTNアーキテクツを設立。その後、早稲田大学にて博士号を取得。以来、VTNアーキテクツは、グリーン&バンブー建築のパイオニアとして、152の国際的な賞を受賞し、世界をリードする建築事務所となりました。中でも2016年にオランダのThe Prince Claus Awardとして多くの賞を受賞しています。世界経済フォーラムが2014年にヤンググローバルリーダーとしてヴォ博士を選出。ARCASIAから7回ゴールドメダルを受賞。
田村順子(明治大学准教授)
東京大学工学博士、ベルラーゲ研究所(ロッテルダム)にて修士号を取得。シンガポール国立大学デザイン環境学部建築学科(Urban Studies Research Group)で助教授を務めた後、2020年に明治大学に着任。主な研究テーマは、数理モデルを用いた空間分析で、特にアフリカやアジアのインフォーマルな居住地や低所得者層に焦点をあてている。また、空間アップグレードのためのデザイン、コミュニティ参加型プロセスも専門としている。このアプローチで、タンザニア、ザンビア、カンボジア、インドネシアで小さなプロトタイプを構築。
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