【本講演の編集を施したテキストが、国際文化会館会報 Vol.22, No.1, 2011に掲載されています。】
- 講師: ジョセフ・ナイ(ハーバード大学特別功労教授)
- 司会: 明石 康(国際文化会館 理事長)
- コメンテーター: 渡辺 靖(慶應義塾大学教授)
- 日時: 2010年12月10日(金) 10:30 am-12:00 pm
- 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
- 会費: 1,000円(学生:500円、割引料金*:無料)*割引料金は国際文化会館会員の方に適用されます。
- 用語: 日本語/英語(同時通訳付き)
略歴:ジョセフ・ナイ
ハーバード大学にて政治学博士号(Ph.D.)を取得。ハーバード大学ケネディスクール(行政・政治学大学院)の学長を経て、現職。研究者としてのナイ氏は、1970 年代、国際関係論における相互依存論を展開。また、1980 年代に論壇を賑わせたアメリカ衰退論に対し、従来の軍事・経済力などのハード・パワーに対する文化や価値観などに焦点を当てたソフト・パワーを提唱することで、米国が果たすべきリーダーシップ論を展開した。政府高官として国際安全保障を担当し、1995 年、「ナイ・イニシアティブ」とよばれる「東アジア戦略報告書(EASR)」を作成し、冷戦後の米国の極東安保構想を提示することで日米同盟の再定義を試みた。また2000 年には、対日外交の指針として超党派で「アーミテージ・リポート」を立案するなど政策決定に深くかかわった。日本語訳がなされている主な著書に、『ソフト・パワー―21世紀国際政治を制する見えざる力』(日本経済新聞社、2004)、『アメリカへの警告―21世紀国際政治のパワーゲーム』(日本経済新聞社、2002)、『リーダー・パワー―21世紀型組織の主導者のために』(日経出版社、2008)など。。