- 講師: アンドルー・ゴードン(ハーヴァード大学教授)
- 司会: 吉見俊哉(東京大学教授)
- 日時: 2010年3月17日(水) 7:00 pm
- 会費: 無料(要予約)
- 用語: 英語(通訳なし)
本講演では、日本の20世紀近代史における消費という考え方の登場に焦点を当て、シンガー社製ミシンの日本における受容と、それがもたらした「家族」という近代の概念を論じます。日本人の生活の一部として普及したミシンと関連した近代の消費文化の多面性を検証しながら、“戦時下近代”および戦後消費志向型社会の台頭について考えます。
略歴:アンドルー・ゴードン
ハーヴァード大学にて博士号取得(歴史・東アジア言語専攻)。デューク大学教授を経て、95年にハーヴァード大学歴史学教授。同大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所所長、同大学歴史学部長などを歴任。専門領域は、日本近現代史、戦前・戦後の日本の労使関係史、経済史から文化史までと幅広い。著書、編著にThe Evolution of Labor Relations in Japan: Heavy Industry, 1853.1955(1985)、Labor and Imperial Democracy in Prewar Japan(1991、ジョン・キング・フェアバンク賞)、『歴史としての戦後日本(上・下)』(みすず書房、2001年)、『日本の200年――徳川時代から現代まで(上・下)』(みすず書房、2006年)、『日本人が知らない松坂メジャー革命』(朝日新聞社、2007年)など多数。
略歴:吉見俊哉
東京大学大学院情報学環教授。専門は、メディアおよびカルチュラル・スタディーズ。主著に『カルチュラル・ターン、文化の政治学へ』(人文書院、2003年) 、『親米と反米――戦後日本の政治的無意識』(岩波新書、2007年)など。