Architalk ―建築を通して世界をみる

日本近代建築の巨匠3名(坂倉準三、前川國男、吉村順三)によって設計された国際文化会館は、創立当初から現在まで、多数の建築家や建築関係者が来館しています。Architalkは、会館の建物の保存再生が行われてから10年目にあたる2016年度にスタートした、内外で活躍する建築家やアーティストを招いて、「建築」を通して現代社会について考えるプログラムです。

Architalkウェビナーシリーズ

本プログラムでは、国際的に活躍する建築家やアーティストをスピーカーに迎え、「建築」を通して、気候変動や地球温暖化、コミュニティ醸成、インクルージョン/バリアフリー、資源、住み続けられる街づくりといった社会課題に焦点を当て、解決にむけ「建築」がどのような役割を果たせるか考えます。

各回の詳細は、国際文化会館のメールマガジンでもご案内いたします。(メールマガジンのご登録はこちら→メールマガジン登録フォーム

主催:公益財団法人 国際文化会館
助成:一般財団法人MRAハウス/一般社団法人住環境財団

PICK UP

【Architalkシリーズ 2024】
「シアスター・ゲイツ:ブラックスペースをつくる」

配信映像

動画画面右下の「設定」から日本語字幕の有無を切り替えられます。 詳しくはこちらから

 

  • スピーカー:シアスター・ゲイツ(アーティスト・都市計画家)
  • モデレーター:片岡真実(森美術館館長・国際文化会館評議員)
  • 配信日:2024年3月29日
  • 主催:公益財団法人 国際文化会館
  • 助成:一般財団法人MRAハウス/一般社団法人住環境財団/米日財団

彫刻と都市計画を学んだシアスター・ゲイツ氏は、治安の悪化が著しかった故郷米国シカゴのサウスサイドを拠点に、彫刻、陶芸といったアート、建築、音楽などをフックに「ドーチェスター・プロジェクト」を展開、地域の人々が集まるコミュニティ空間を創出し、地域活性化に貢献したアーティストです。またアメリカの公民権運動のスローガンである「ブラック・イズ・ビューティフル」と日本の民藝運動の哲学とを融合させた「アフロ民藝」という言葉を生み出し、陶芸・彫刻だけはなくジャンルを横断し、ハイブリットな文化活動を実践し国際的に高く評価されています。

本シリーズではゲイツ氏に、出身地シカゴで治安悪化が著しかった地域の廃屋をアートの拠点として再生させた場づくりの実践や、人種に起因する土地売却を経験した地域の文化的価値に光をあて、ドイツ・イギリスで古い建物のリノベーションによって地域の活性化を行ったプロジェクトなどをご紹介いただきます。社会課題解決にも繋がる、場の歴史など建物に宿るものをふまえた建築空間の創出や有効活用法について考えるきっかけになれば幸いです。

日本滞在中には、京都の茶寮や益子焼で有名な栃木の益子町も訪問し、伝統文化に携わる専門家の方との対話の場も創出いたしました。その模様も国際文化会館のYoutubeチャンネルで順次公開予定です。

シアスター・ゲイツ(アーティスト・都市計画家)
都市デザインと陶芸などを学び、彫刻、インスタレーション、地域再生プロジェクトなどジャンルを横断する活動で知られる。2009年に非営利団「Rebuild Foundation」をシカゴに立ち上げ、都市の打ち捨てられた建物を文化的施設に再生するプロジェクトをアートの実践として行っている。世界的な建築家が設計者として毎年選出されるイギリスのサーペンタイン・パヴィリオンを2022年に担当し、アート、建築と社会的実践への新しい視点をもたらす作品を制作。また日本の民芸運動とアフリカン・アメリカン芸術の美学を癒合する哲学である「アフロ民藝」の作品も数多く制作している。

Photo: Rankin

片岡真実(森美術館館長・国際文化会館評議員)
ニッセイ基礎研究所都市開発部研究員、東京オペラシティアートギャラリー・チーフキュレーターを経て、2003年より森美術館。2020年1月より森美術館館長。2007~2009年はヘイワード・ギャラリー(ロンドン)にて、イターナショナル・キュレーターを兼務。第9回光州ビエンナーレ(2012年)共同芸術監督。第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018年)。CIMAM(国際美術館会議)会長、京都芸術大学大学院客員教授、東京藝術大学客員教授。文化庁アートプラットフォーム事業・日本現代アート委員会座長。第7期東京芸術文化評議会評議員。AICA(美術評論家連盟)会員。その他、日本およびアジアの現代アートを中心に執筆・講演・審査等多数。2023年より国際文化会館評議員。

 

Architalkシリーズの過去の講演はこちらからご覧いただけます。

 

【Architalkシリーズ 2024 特別編ポッドキャスト】
「シアスター・ゲイツ:アフロ民藝」

ポッドキャスト配信

 

  • スピーカー:シアスター・ゲイツ(アーティスト・都市計画家)
  • 配信日:2024年5月30日
  • 主催:公益財団法人 国際文化会館
  • 助成:一般財団法人MRAハウス/一般社団法人住環境財団/米日財団

彫刻と都市計画を学んだシアスター・ゲイツ氏は、治安の悪化が著しかった故郷米国シカゴのサウスサイドを拠点に、彫刻、陶芸といったアート、建築、音楽などをフックに「ドーチェスター・プロジェクト」を展開、地域の人々が集まるコミュニティ空間を創出し、地域活性化に貢献したアーティストです。またアメリカの公民権運動のスローガンである「ブラック・イズ・ビューティフル」と日本の民藝運動の哲学を融合させた「アフロ民藝」という言葉を生み出し、陶芸・彫刻だけはなくジャンルを横断し、ハイブリットな文化活動を実践し国際的に高く評価されています。

今回は、京都の茶楼で開催した「アフロ民藝」と題したトークセッションの模様をポッドキャスト配信いたします。
  柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司らが提唱した、名もなき職人が生んだ日常生活のための工芸に美を見出した日本の民藝運動とアフリカン・アメリカンのルーツの美を貴ぶ「ブラック・イズ・ビューティフル」運動。その二つの哲学を融合し可能性を提案するシアスター・ゲイツ氏の「アフロ民藝」の根幹にある考え方をお話しいただきました。

シアスター・ゲイツ(アーティスト・都市計画家)
都市デザインと陶芸などを学び、彫刻、インスタレーション、地域再生プロジェクトなどジャンルを横断する活動で知られる。2009年に非営利団「Rebuild Foundation」をシカゴに立ち上げ、都市の打ち捨てられた建物を文化的施設に再生するプロジェクトをアートの実践として行っている。世界的な建築家が設計者として毎年選出されるイギリスのサーペンタイン・パヴィリオンを2022年に担当し、アート、建築と社会的実践への新しい視点をもたらす作品を制作。また日本の民芸運動とアフリカン・アメリカン芸術の美学を癒合する哲学である「アフロ民藝」の作品も数多く制作している。

Photo: Rankin

 

Architalkシリーズの過去の講演はこちらからご覧いただけます。

 

フランシス・ケレ氏登壇 Architalkシリーズ 2024
「Bridging the Gap (気候、文化、マテリアル、そして建築)」

【参加申込受付中】

フランシス・ケレ氏登壇 Architalkシリーズ 2024 「Bridging the Gap (気候、文化、マテリアル、そして建築)」

  • 日時:2024年 11月22日(金)6:30~8:00 pm ※6:00 pm開場
  • スピーカー:フランシス・ケレ(建築家/2022年プリツカー賞受賞)
  • ゲストコメンテーター:妹島和代(建築家/2010年プリツカー賞受賞)
  • モデレーター長谷川祐子(国際文化会館アート・デザイン部門アドバイザー、金沢21世紀美術館館長)
  • 参加費:一般 3,000円 / 会員・学生 2,000円(要予約/先着順)
  • 用語:日本語・英語(同時通訳付き)
  • 会場:国際文化会館
  • 主催:公益財団法人 国際文化会館
  • 助成:MRAハウス、住環境財団
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    国際文化会館では、2016年より「建築」を通して現代社会について考えるプログラム「Architalk」シリーズを展開しております。 来る2024年11月22日(金)に、世界的な建築家で2022年プリツカー賞受賞のフランシス・ケレ氏をスピーカーに迎えた、「Bridging the Gap (気候、文化、マテリアル、そして建築)」と題した講演会の開催が決定しました。 気候や風土に寄り添い、その土地の知恵や素材を生かしたサステナブルな建築様式が評価され、建築界でもっとも権威ある賞のひとつプリツカー賞をアフリカ出身で初めて受賞したフランシス・ケレ氏から直接学べる貴重な機会ですので、是非お見逃しなく!

    お申し込み

    FrancisKere

    フランシス・ケレ(建築家、Kéré Architecture創始者)
    最初のプロジェクトである故郷ブルキナファソのガンドの小学校(2004年)でアガ・カーン賞建築部門を受賞。2022年にはアフリカ人建築家として初めてプリツカー建築賞を受賞。 ケレ氏は、デザインに対する共同体的なアプローチの先駆者であり、持続可能な素材や建築様式へのコミットメントによって、現在最も著名な現代建築家の一人。その土地の特殊性や社会的なつながりに触発され、ベルリンを拠点としながらも4大陸にまたがるプロジェクトを手がけている。主なものに、ベナン国会議事堂(建設中)、ダカールのゲーテ・インスティトゥート(建設中)、レオ外科クリニック&ヘルスセンター(2014年)、リセ・ショルゲ中等学校(2016年)、サーペンタイン・パビリオン(2017年)、ティペット・ライズ・アート・センターのギャザリング・パビリオン、ザイレム(2019年)などがある。

    Sejima

    妹島和世(建築家)
    1956年生まれ。1981年日本女子大学大学院修了。1987年妹島和世建築設計事務所設立。1995年西沢立衛とSANAA設立。現在、ミラノ工科大学教授、日本女子大学客員教授、大阪芸術大学客員教授、横浜国立大学名誉教授、東京都庭園美術館長。主な妹島和世建築設計事務所の作品に再春館製薬所女子寮、梅林の家、犬島「家プロジェクト」、すみだ北斎美術館、日本女子大学目白キャンパスがある。

     

    お申し込み

     

    ArchitalkxACC ウェビナーシリーズ (2023)

    【Architalkウェビナーシリーズ 2023】
    第2回「バリアに挑み、資源を活用する建築」
    【Architalkウェビナーシリーズ 2023】
    第1回「東南アジアの都市、環境、建築」

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    お問い合わせ

    国際文化会館 プログラム部門
    〒106-0032 東京都港区六本木5-11-16
    https://www.i-house.or.jp/programs/inquiryform_program/