japan@ihj
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【japan@ihj】 築地―ひとつの時代の終わり?
- ※本講演は終了いたしました。
- 日時: 2016年7月11日(月)7:00~8:30pm
- 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
- 講師: テオドル・C・ベスター(ハーバード大学社会文化人類学教授、同大学ライシャワー日本研究所所長)
- ゲスト: 手島 麻依子(松竹株式会社 プロデューサー)
- 協力: 松竹株式会社
- 用語: 英語 (通訳なし)
- 会費: 一般:1000円、学生・外国の方:500円(学生の方は学生証をご提示ください)、会員:無料 (要予約・定員200名)
2016年11月2日、築地市場で最後の取引が行われます。この日をもって築地市場は閉場し、11月7日には築地から数キロ離れた豊洲に移転し、豊洲市場として開場されます。1935年の開設以来、築地市場ではほとんど休むことなく活発な取引が行われてきました。場内で働く人々、見学する人々の多くにとって、ここは魚の売買の場であり、「理想の市場」のイメージそのものなのです。市場は以前にも、1923年の関東大震災により移転したことがあり、多くの慣習や古き良き伝統が、繁栄や衰退を繰り返してきました。本講演では、『築地』(木楽舎、2007年)の著者であるベスター教授が、長年にわたる研究をもとに、市場の風景の変容や、移転後も残り続けるものとは何かについて展望します。講演後には、ベスター教授がアドバイザーとして制作にかかわったドキュメンタリー映画『TSUKIJI WONDERLAND』の3分間のトレイラー(予告編)を上映し、プロデューサーの手島麻依子氏に、映画の制作秘話についてお話しいただきます。
テオドル・C・ベスター
社会文化人類学者。東京を中心とする現代日本社会文化研究者として、都市文化、市場、食文化、水産業、ポップカルチャーなど幅広いテーマで研究、著作を行う。ウェスタンワシントン大学フェアヘブン校で学士号を取得(文化人類学、日本学、言語学)後、スタンフォード大学で修士号および博士号取得(文化人類学)。米国社会科学研究評議会の日本と韓国研究のプログラムディレクターを経て、コロンビア大学およびコーネル大学で教鞭をとる。2001年ハーバード大学教授に就任。これまで、アメリカ人類学協会東アジア研究分科会の設立(2000年)、アジア研究協会会長(2012~13年)を務める。2013年には「文化庁長官表彰(文化発信部門)」を受賞。2014年秋には英国オックスフォード大学日産日本研究所に、客員研究員として在籍。2015年春より、フルブライト研究員として日本で研究を行う。主著に『Neighborhood Tokyo』(Stanford University Press、1989年)、『築地』(木楽舎、2007年)。共編著に『Doing Fieldwork in Japan』(University of Hawai’i Press、2003年)、『Routledge Handbook of Japanese Culture and Society』(Routledge、2011年)がある。現在は、和食のユネスコ無形世界遺産登録までの過程とそれが与える影響、和食のグローバル化、築地市場の将来、2020年東京オリンピック計画による東京の下町への影響についての研究を手がけ、また、ハーバード大学ライシャワー日本研究所所長として「2011年東日本大震災後デジタルアーカイブ」プロジェクトの構築、発展に努める。
映画『TSUKIJI WONDERLAND』とは?
世界一の魚市場<築地> 初めて長期撮影が許され、カメラが捉えた知られざる市場の真の姿― <築地市場>は、常に日本の食文化を支えてきた。今年11月にその長い歴史に終止符を打ち、豊洲へ移転する。この節目に<築地>の真実に肉薄するドキュメンタリー映画『TSUKIJI WONDERLAND』が完成した。使命感を持って働く魚のプロフェッショナル<仲卸業者>の日々の営みや、彼らを取り巻く人間模様を四季と共に美しい映像で紡ぐ。すきやばし次郎、銀座小十、ESqUISSE、nomaなど。料理界を牽引する職人達がなぜ築地に魅せられるのか?今まで誰も踏み込むことができなかった、舞台裏に迫る。 『TSUKIJI WONDERLAND』 は2016年10月15日に全国公開予定。アーカイブス
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