※本イベントは終了しました。
- 2023年8月17日(木)7:00 pm (6:30 pm 開場)
- 会場: 国際文化会館 講堂
- スピーカー:リー・ソマーズ
(セラミック・アーティスト、日米芸術家交換プログラムフェロー) - 用語: 英語 (逐次通訳つき)
- 共催: 日米友好基金 (JUSFC)
- 参加費: 無料 (要予約)
本アーティスト・フォーラムでは、日米芸術家交換プログラムフェローでセラミック・アーティストのリー・ソマーズが、日本の陶芸文化を数世紀にわたる「伝言ゲーム」に例え、その結果、粗削りのものから洗練されたものまで、折衷的で多様な表現が生まれたことを考察します。
伝言ゲームは、その名の通り友達に伝言を伝える行為を繰り返す、子供の遊びです。何十もの小さな耳と口を介した伝言は、最終的にまったく新しい意味を持って浮かび上がってきます。日本の陶芸は歴史的に、外から伝来した「伝言」から新しい意味を育み、それを根付かせ、驚くほど多様でユニークな結果を生み出してきました。20世紀半ばには民藝運動の流行によって西洋から多くの陶芸家やセラミック・アーティストたちが来日し、本を執筆し、帰国後、著名な教育機関で教鞭をとりました。日本語のアクセントの残る「伝言ゲーム」がここでも続いたのです。
ソマーズ氏は六古窯を研究の基点に選び、日本各地の陶磁器の産地や博物館を訪れ、陶磁器に込められた「伝言」の意味を探る旅に出ました。本フォーラムではその経験を通して、アーティストとして、また教育者としての実践を今後どのように形作っていくかについて語ります。