リーダーシップと国際性
国際文化会館 新渡戸国際塾 編
国際文化会館 新渡戸国際塾 編
2009年/304 ページ/ソフトカバー
ISBN 978-4-903452-15-9
定価 1,676円/優待価格* 1,172円(税込)
*優待価格は国際文化会館会員の方に適用されます。
「資源のないわが国が人材をもっと大事にしないならば、いったい何を大事にするのか」
「文化力を競い合う21世紀の世界において、日本はどのような役割を果たしていくのか」
「今の日本人は、幕末の人間が持っていたインテグリティーをなくしてしまったのではないか」
本書は、2008年に開校した第一期「新渡戸国際塾」(主催:国際文化会館)の講義録である。「新渡戸国際塾」は、日本ならびに日本人の国際的な存在感が希薄になっている現状に鑑み、次世代を担うリーダー育成のために開校された。第一期の講師陣は、明石康(元国連事務次長)、青木保(文化庁長官)、鶴見俊輔(哲学者)、船橋洋一(朝日新聞社主筆)、大島賢三(JICA副理事長)をはじめ、国内外の国際的な現場で先駆的な役割を果たしてきた10名。
冒頭は、10名の講師たちが、「新渡戸国際塾」に集った15名の塾生にぶつけた質問であり、問題提起である。これらの問いかけにあなたならどう答える? 未来を拓くリーダー、必読の書!
本書への推薦文
新渡戸稲造ほど国際社会に通用する日本人の資質を求めた人は稀であろう。太平洋問題調査会(IPR)は、彼にとって世界と日本を架橋する場の一つであった。その希望はあの戦争によって無惨に打ち砕かれた。が、戦前のIPRで同席した松本重治とロックフェラー III 世が廃墟の東京で再会し、アイハウスを建てた。今、そこに新渡戸塾が生まれ、国際派にゆりかごを提供せんとしている。今後の時代を導くことを願ってやまない。——五百旗頭真(防衛大学校長)