「グローバル時代が求める人材とは」
「企業の目的とは何か、自分が専門としていることの問題点は何か」
「なぜ日本は周りの国と和解できないのか」
本書は、2008年に開校した「新渡戸国際塾」(主催:国際文化会館)の第二~三期講義録である。「新渡戸国際塾」は、日本ならびに日本人の国際的な存在感が希薄になっている現状に鑑み、次世代を担うリーダー育成のために開校された。第二~三期の講師陣は、小倉和夫(前国際交流基金理事長)、五百旗頭真(前防衛大学校長)、田中均(日本総研国際戦略研究所理事長)、ケント・カルダー(ジョンズ・ホプキンス大学ライシャワー東アジア研究所所長・教授)、南條史生(森美術館館長)、木山啓子(ジェン[JEN]事務局長)をはじめ、国内外の国際的な現場で先駆的な役割を果たしてきた12名。
冒頭は、12名の講師たちが、「新渡戸国際塾」に集った15名の塾生にぶつけた質問であり、問題提起の一部である。これらの問いかけにあなたならどう答える? 未来を拓くリーダー、必読の一冊、第二弾!
本書への推薦文
グローバル化が浸透し、人、モノ、金、情報がかつてない規模とスピードで国境を越えて移動する時代になった。一国繁栄主義は幻想であり、地球上のどこにいても私たちは相互に依存し合う世界で生きている。今回の大震災の影響とその対応は、そのことを改めて実感させた。日本の復興のためには世界の協力が必要であり、世界の発展のためには今回日本が習得しようとしている教訓が役に立つであろう。「われ、太平洋の橋とならん」という新渡戸稲造の志と行動が、今、求められている。——緒方貞子(前国際協力機構理事長)