- スピーカー: コー・スウィー・ケン(医師、アンサナ・ヘルス社CEO)
- モデレーター: 相良祥之(国際文化会館/API主任研究員)
- 配信開始日: 2023年1月12日
- 用語: 英語(日本語字幕付き)
- 主催:国際文化会館
- 助成: 一般財団法人MRAハウス
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生してから3年。この間、東アジア諸国は欧米に比べると人口比死亡者数を低く抑え込んできました。そうした中で、マレーシアは新型コロナに、どう対峙してきたのか。今回は東南アジアの初期診療システム確立のために設立されたAngsana HealthのCEOを務めるマレーシアの医師であるコー・スウィー・ケン博士をお招きしてお話をうかがいました。聞き手は、『コロナ民間臨調報告書』の共著者として日本のコロナ対応の検証に取り組んだ、相良祥之・国際文化会館/API主任研究員が務めました。マレーシアにおける政府と市民社会の対応、得られた教訓、グローバルヘルスにおける課題などについてお話しいただきました。
配信映像
コー・スウィー・ケン氏はマレーシアの医師で、医療システムとグローバルヘルスを専門とし、シンガポールを拠点に活動しています。アンサナ・ヘルス社(プライマリーケアシステムの構築)CEO、チャタムハウス、シンガポール国立大学、国連大学などにも籍を置き、マレーシア政府に医療改革に関する助言を行っている。以前は、医学、難民医療、フォーチュン100社の製薬会社で、上級実務者を務める。マレーシア、シンガポール、ドバイ、上海、パリを拠点に、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、中東の医療などについて研究。また、国際的な学術誌、シンクタンク、メディア(外交問題評議会、フォーリン・アフェアーズ、ランセット、プロジェクト・シンジケートなど)において190以上の論文を発表している。
民間企業、国連、外務省を経てシンクタンク勤務。研究分野は外交・安全保障政策、健康安全保障、経済安全保障、国際紛争。国際移住機関(IOM)スーダン、国連事務局 政務局 政策・調停部、外務省アジア大洋州局北東アジア第二課など経て現職。慶應義塾大学法学部卒、東京大学公共政策大学院修了。著作に「危機管理としての日本のコロナ対応」『アステイオン』第94号(2021年5月)、『新型コロナ対応・民間臨時調査会(コロナ民間臨調)調査・検証報告書』(共著、2020年10月)など。