- スピーカー: バーナデット・マドリッド(フィリピン大学チャイルド・プロテクション部局長)
- モデレーター: 土井香苗(弁護士;ヒューマンライツウォッチ日本代表)
- 配信開始日: 2023年3月30日
- 用語: 英語(日本語字幕付き)
- 主催:国際文化会館
- 協力: ラモン・マグサイサイ賞財団
アジアの子どもたちの60%以上が年間、身体的、性的あるいは精神的な暴力や虐待の被害にあっているとされ、それは経済的格差や収入と関係なく起きていることがいろいろな統計的調査でわかってきています。これらの暴力によって子どもが被る長期的な悪い影響は多大なものとされ、分野や職種そして国境を越えて協力体制を組み、被害にあう子どもを減らすことは急務となります。このような深刻な統計が提出されているにもかかわらず、様々な分野で協力して子どもの虐待の防止あるいは対応を行っている自治体や国は少なく、本セッションのスピーカーである小児科医のマドリッド博士はその縦割りの対応システムを見直し、横の連携をつくることでより多くの子どもを救うために尽力されてこられました。現在の活動とヴィジョンについてお話をうかがい、私たち一人ひとりに何ができるのか考えます。
配信映像
バーナデット・マドリッド(フィリピン大学チャイルド・プロテクション部局長)
マドリッド博士は、全米の女性・子ども保護ユニットの設立を支援するNGO、子ども保護ネットワーク財団の事務局長です。 世界保健機関(WHO)の「児童・青少年の性的虐待への健康対応に関する臨床ガイドライン委員会」と「子どもの虐待への対応に関するWHO委員会」の共同議長を務める。フィリピン小児科学会による2021年度優秀小児科医賞、最近では2022年度ラモン・マグサイサイ賞など、国内外で数々の賞を受賞している。
土井香苗(「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」日本代表、ニューヨーク州弁護士)
大学4年生の時、アフリカ・エリトリアにて1年間、ボランティアで法律作成に携わる。2000-16年、日本の弁護士。通常の弁護士業務の傍ら、日本の難民の法的支援や難民認定法改正に関わった。弁護士活動中に、ニューヨーク大学ロースクールに留学、国際学(International Studies)を専攻、2006年卒業(LL.M.)。ニューヨーク大学卒業後の2006-07年にHRWニューヨーク本部のフェロー、その後帰国してHRW東京オフィス立ち上げに向け奔走、2009年にHRW東京オフィスを正式に設立した。2008年以来現職
*インド太平洋次世代リーダーによるウェビナーシリーズは、今後のインド太平洋地域を創る新しいリーダーやアイデア、取り組みを広く紹介することを目的に2021年1月より実施しているウェビナーシリーズです。