【japan@ihj】 現代日本に受け継がれた江戸の遺伝子

  • 講師: 徳川恒孝(徳川宗家第18代当主/元日本郵船株式会社副社長)
  • 司会: ベティーナ・グラムリヒ・オカ(上智大学国際教養学部助教授)
  • 日時: 2010年6月9日(水) 7:00 pm
  • 会費: 無料(要予約)
  • 用語: 英語(通訳なし)

徳川将軍家が鎖国政策をとり、封建制度を確立した江戸時代。海外の人々の目には保守的で閉ざされた世界として映っていたのではないでしょうか。本プログラムでは、徳川宗家第18代当主である徳川恒孝氏が、徳川家の末裔として、また日本の高度成長期に海外の第一線で活躍してきたビジネスパーソンの視点から、江戸時代について語ります。特にこの時代の平等主義的で平和な社会、様々な階層や年齢層に対する教育システムの構築、社会における公儀(公)の重要性、役人の意義および持続可能な開発についてなど、現代日本に継承されている点にふれながらお話しいただきます。

略歴:徳川恒孝

徳川恒孝楊1940年東京生まれ。徳川宗家第18代当主(1963年より)。学習院大学政経学部政治学科卒業。日本郵船副社長を務め、2002年に退社。2003年に(財)徳川記念財団を設立し、同財団理事長に就任。(社)東京慈恵会会長。(財)WWF 世界自然保護基金ジャパン会長。学生時代には2年間ロンドンに留学、また通算6年間ニューヨークに駐在。著書の『江戸の遺伝子』(PHP研究所 2007)の英語版が、国際文化会館の出版事業であるI-House Press*からThe Edo Inheritanceとして2009年に刊行された。

略歴:ベティーナ・グラムリヒ・オカ 

ドイツのテュービンゲン大学にて博士号(日本研究)取得。専門は、幕府の貿易規制、徳川時代の女性史など。主著にThinking Like a Man: Tadano Makuzu (1763-1825) [男魂を持つと言われた只野真葛 (1763-1825)](Brill 2006)。編著として、Economic Thought in Early Modern Japan [「近世日本における経済思想」の共編者] (Brill) を近日刊行予定。

*I-House Press とは: 海外における日本理解の増進を目的として、好評を博した日本人による名著および国際文化会館のプログラム活動による成果を、より広く一般に英語で発信する国際文化会館の事業です。
http://www.i-house.or.jp/programs/publications/ihousepress/