【japan@ihj】 グローバル金融危機からいかに日本を救うか

【本講演の編集を施したテキストが、国際文化会館会報 Vol.21, No.2, 2010に掲載されています。】

  • 講師: 浜田宏一(イェール大学経済学部教授)
  • 司会: ロバート・デュジャリック(テンプル大学ジャパンキャンパス 現代アジア研究所所長)
  • 日時: 2010年7月6日(火) 7:00 pm
  • 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
  • 会費: 無料(要予約)
  • 用語: 英語(通訳なし)
  • 協力: テンプル大学ジャパンキャンパス 現代アジア研究所

2007年のサブプライムローン危機、2008年のリーマン・ショック、そして今春に入ってからのギリシャの財政危機と、世界中に金融危機が派生し、市場経済の脆弱性、金融政策の対応の不十分さ、そして景気変動の国際間の連動性が浮き彫りになっています。多くの主要国の中央銀行は、自国への悪影響を回避するために貨幣供給と実質為替レートの切り下げという対応を行いました。本プログラムでは、内閣府で日本のマクロ政策の策定にも関わられた浜田氏をお迎えし、世界経済危機の背景および中央銀行の役割をご説明いただくとともに、グローバル金融危機から日本を救う鍵は金融政策、為替政策にあるという同氏の主張をお話しいただきます。

略歴:浜田宏一

浜田宏一楊1936年生まれ。専門は日本経済・国際金融、法と経済学。法学士・経済学修士(東京大学)、経済学博士(イェール大学)。東京大学教授を経て1986年より現職。内閣府経済社会総合研究所初代所長(2001-03)、小泉元首相の構造改革を促進するために設立された経済財政諮問会議も陪席、国際通貨基金(IMF)の拡大構造調整ファシリティ(ESAF)の外部評価員および世界貿易機関(WTO)総長の諮問メンバーなどを歴任。現在、安倍フェローシップにより金融政策を決定する政治経済プロセスの日米比較について研究中。

略歴:ロバート・デュジャリック

ハーバード大学(政治学)卒。イェール大学MBA取得。ザ・ファースト・ボストン・コーポレーション、ユーロモビリア、ゴールドマン・サックス・インターナショナルM&A部門を経て、日立 Council on Foreign Relations Fellow、日本国際問題研究所客員研究員などを歴任。主著にAmerica’s Inadvertent Empire (Yale University Press, 2004, 共著)など。