- 講師: 佐藤 学(東京大学教育学部教授)
- 日時: 2009年6月23日(火) 12:15-1:15 pm
- 会場: 国際文化会館 樺山・松本ルーム
- 会費: 3,000円(割引料金*2,000円)昼食付き
1,500円(割引料金*1,000円)聴講のみ*割引料金は国際文化会館会員の方に適用されます。 - 用語: 日本語(通訳なし)
OECD(経済協力開発機構)が学習到達度調査を2000年に始めて以来、フィンランドが3回連続して「学力世界一」と評価されたことから、その教育理念・方法が世界中から注目されています(2006年の調査では57ヶ国が参加、日本は読解力15位、科学的リテラシー6位)。フィンランドが学力世界一となった理由として、小国の福祉国家であることや移民が少ないことなど、国としての特殊性がしばしばあげられますが、日本や他の国が学べる点も大いにあるのではないでしょうか。今回は、フィンランドの教育改革を推進した元教育大臣のオッリペッカ・ヘイノネン氏に取材された佐藤学氏に、フィンランド教育の考え方や授業の特色、また、日本の教育制度に活かせる点などをご紹介いただき、世界の中での日本の教育について考えます。
略歴:佐藤 学
1951年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。2004年より日本教育学会会長。アメリカや日本の学校カリキュラム改革を研究。1500校を超える国内の学校と300校におよぶ世界中の学校を訪問し、教師と協同で学校の内側からの改革を推進している。著書に、『オッリペッカ・ヘイノネン「学力世界一」がもたらすもの』(日本放送出版協会 2007年)、『習熟度別指導の何が問題か』(岩波ブックレット 2004)、『授業を変える 学校が変わる―総合学習からカリキュラムの創造へ』(小学館 2000年)など。