【ランチタイム・レクチャー】 英語の世紀における国語~作家からの視点~

  • 講師: 水村美苗(作家)
  • 日時: 2010年2月25日(木) 1:30 pm~2:45 pm (講演のみ)
  • 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
  • 会費: ご聴講のみ1,500円(割引料金*1,000円)
    ご聴講および昼食券3,000円(割引料金*2,000円)*割引料金は国際文化会館会員の方に適用されます。
  • 用語: 日本語(通訳なし)

英語の力で世界と渡り合わなければならなくなった時代に私たちは生きている、と作家の水村美苗氏は述べています。日本でも英語の必要性は高まる一方で、小学校からの英語教育の導入も始まります。日本語で書く外国人が文学賞を受賞する機会や、日本語の小説が他の言語に翻訳される機会も増えていますが、「国語」としての日本語は安泰ではなくなりつつあります。国語の歴史的意義と将来を考え直すことは、今までになく重要な課題となっています。本講演では、ご自身の作品でも日本語に英語を交ぜる新しい試みをされている水村氏に、国語教育再考の必要性を、作家の視点からお話しいただきます。

水村美苗

水村美苗東京生まれ。12歳で渡米。イェール大学で仏文学を専攻。同大学院修了後、国際交流基金研究員として、帰国。その後、プリンストン大学などで日本近代文学を教える。著書に、『續明暗』(筑摩書房1990年、芸術選奨新人賞)、『私小説 from left to right』(新潮社、1995年、野間文芸新人賞)、『本格小説』(新潮社、2002年、読売文学賞)、『日本語が亡びるとき――英語の世紀の中で』(筑摩書房、2008年、小林秀雄賞)。近著に、『日本語で読むということ』(筑摩書房、2009年)、『日本語で書くということ』(筑摩書房、2009年)がある。