【本講演の編集を施したテキストが、国際文化会館会報 Vol.22, No.2, 2011に掲載されています。】
- 講師: ドウス 昌代 (作家)
- 日時: 2011年5月26日(木)12:15~1:30 pm
- 会場: 国際文化会館 樺山・松本ルーム
- 会費: 1,000円(学生:500円、割引料金*:無料)*割引価格は国際文化会館会員の方に適用されます。
要予約(昼食は含まれておりません) - 用語: 日本語(通訳なし)
没後20年以上たった今でもその生涯や作品に注目が集まり続ける彫刻家、イサム・ノグチ。氏の生涯を、8年にわたる丹念な調査により浮き彫りにした『イサム・ノグチ』(2000年 講談社、2003年 講談社文庫、講談社ノンフィクション賞受賞)を執筆したドウス昌代氏は、ノグチ氏を「宿命の越境者」と評しました。日本と米国、彫刻と建築など様々な境界を「越境」し、アインデンティティの模索をし続けたイサム・ノグチ氏について、ドウス氏にお話しいただき、ノグチ氏の存在と作品の今日的意味を考えます。
略歴:ドウス 昌代
北海道生まれ。早稲田大学を卒業後、1963年に渡米。日本軍による連合国側向けのプロパガンダ放送にかかわる女性アナウンサーの反逆罪を検証した『東京ローズ』(講談社)で講談社出版文化賞(1977年)、第二次世界大戦時の日系人米軍部隊について書いた『ブリエアの解放者たち』(文芸春秋)で文芸春秋読者賞(1982年)、大正期にハワイで日本人移民労働者がおこした大ストライキがその後の日米関係におよぼした影響を描いた『日本の陰謀』(文芸春秋)で大宅壮一ノンフィクション賞および新潮学芸賞(1992年)を受賞。