- ※本講演は終了いたしました。
- 講師: 櫻井 秀子 (中央大学教授)
- 日時: 2013年2月26日(火) 12:15~1:30 pm
- 会場: 国際文化会館 樺山・松本ルーム
- 用語: 日本語(通訳なし)
- 会費: 1,000円(学生:500円、国際文化会館会員:無料)(要予約)
- ※昼食は含まれておりません
リーマンショックや欧州金融危機などをきっかけに、欧米型の金融システムの課題や限界がここ数年、顕著になってきています。そうした中で、利子の禁止や社会的責任投資・消費など、イスラーム文化をもとにし、近年注目を集める「イスラーム金融」は、グローバル経済にどのような可能性を提示しているのでしょうか。貧困層に良心的利率で小口融資する「マイクロファイナンス」も、イスラーム文化がベースにあると言われています。原油の約95%をイスラーム圏から輸入しているにもかかわらず、日本では、いまだ漠然としているイスラーム文化を理解するために、中央大学の櫻井教授にイスラーム金融の歴史、背景、特徴を解説いただきながら、現在主流の金融システムとは異なる関係重視型の経済の可能性についてお話しいただきます。
略歴:櫻井 秀子
専門分野は、中東地域研究、イスラーム社会思想、異文化経営。経営学博士。革命後のイラン留学時に、イスラーム金融の現場を牽引してきた研究者たちと共同研究。神戸大学経営学部卒。国際大学大学院修士課程修了。イラン高等教育省人文科学研究所客員研究員、国際大学中東研究所研究員などを経て2009 年より現職。著書に『イスラーム金融:贈与と交換、その共存のシステムを解く』(新評論 2008)など。翻訳書(ペルシャ語)にアリー・シャリーアティー著『イスラーム再構築の思想』(大村書店 1997)など。