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- 講 師: 安西祐一郎 (公益財団法人東京財団政策研究所所長、元慶應義塾長)
- 日 時: 2023年9月8日(金)6:30~8:30 pm ※懇談会(終演後~8:30 pm)
- 会 場: 岩崎小彌太記念ホール
- 用 語: 日本語(通訳なし)
- 対 象: 国際文化会館 個人または法人会員
- 会 費: 5,000円/名(要申込み)
1950年代にAI(人工知能)が出現して以来、その技術進化に伴い、私たちの生活は大きく変化しました。昨年11月に公開されたChatGPT(対話型AI)は、たった2カ月で月間利用者数が1億人に達し、いよいよAIの時代が到来したと言っても過言ではありません。私たちが現在直面している、経済格差をはじめとする社会の分断、地政学リスクの台頭、地球環境問題、少子高齢化社会の到来など、様々な社会課題の解決も、AI抜きには語れなくなっています。人類が多大な期待を寄せるAIの進化。しかしだからといって、AIを使えばあらゆる答えが見つかるわけではありません。個人情報保護や倫理の問題も忽せにはできません。AIに淘汰されない人間特有の能力や感性、倫理観、世界観とは?わたしたちは次代を担う子どもたちをどのように育んでゆけばよいのでしょうか? わたしたち自身、どのように学んでいけばいいのでしょうか?
AI研究の先駆者であり、認知科学の第一人者で、情報活用能力から社会性の育み方まで、教育改革を牽引され、内閣府AI戦略実行会議座長、文科省中央教育審議会会長も務めた安西祐一郎氏に、先行きの不透明な時代におけるAIと学びの関係について、お話しいただきます。
講演後に質疑応答の時間を、終演後には懇談会も設けておりますので、ぜひご参加ください。
安西祐一郎
慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了、工学博士。2018年には慶應義塾大学大学院文学研究科より博士(哲学)を取得。専攻は認知科学、コンピュータサイエンス。現在は慶應義塾学事顧問・同大学名誉教授、独立行政法人日本学術振興会顧問、一般財団法人交詢社理事長、公益財団法人東京財団政策研究所所長。これまでに慶應義塾大学理工学部教授、同学部長、慶應義塾長、独立行政法人日本学術振興会理事長、文部科学省中央教育審議会会長、内閣府AI戦略実行会議座長、日本ユネスコ国内委員会会長、環太平洋大学協会会長、Global Research Council議長などを歴任。著書に『教育の未来-激動の世紀を生き抜くために』(中公新書ラクレ)、『Learning and Interaction: From Cognitive Studies to Epistemology』(Keio University Press)、『心と脳-認知科学入門』(岩波新書)、『教育が日本をひらく-グローバル世紀への提言』(慶應義塾大学出版会)、『未来を先導する大学-慶應義塾長 世界の学長と語る』(慶應義塾大学出版会)、『認識と学習』(岩波書店)[英訳『Pattern Recognition and Machine Learning』(Academic Press)]、『問題解決の心理学-人間の時代への発想』(中公新書)、ほか。