新渡戸リーダーシップ・プログラム2024年度 講師紹介

小林 りん(学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン 代表理事)

2024年9月21日(土)2:00 pm
第1回「激動する時代に必要な教育とは」

経団連から全額奨学金をうけて、カナダの全寮制高校に留学中、メキシコで圧倒的な貧困を目の当たりにする。その原体験から、大学では開発経済を学び、UNICEFプログラムオフィサーとしてフィリピンに駐在。ストリートチルドレンの非公式教育に携わるうち、リーダーシップ教育の必要性を痛感する。帰国後、 6年の準備期間を経て、2014年に軽井沢で全寮制国際高校を開校。2017年には世界で17校目となるユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC) へ加盟し、ユナイテッド・ワールド・カレッジ ISAKジャパンヘ改名。同校は80カ国以上から集まる生徒の7割に奨学金を給付している。2015年 日経ウーマン 「ウーマン・オブ・ザ・イヤー大賞」 、2021年ヴーヴ・クリコ「ボールド ウーマン アワード」など受賞。

バスティアン・ギーゲリッヒ博士(IISS 事務局長兼最高経営責任者)

2024年9月24日(火)6:30 pm ※英語セッション
第2回「Geopolitics 2024-2025」

国際戦略研究所(IISS)事務局長兼最高経営責任者。2023 年 10 月の所長就任以前は、国防・軍事分析部長として、IISS の年次出版物「The Military Balance」の調査・執筆チームを率い、オンライン・データベース「Military Balance+」の開発を監督し、調査やコンサルタント業務に貢献した。(2015〜23 年)2010 年から 2015 年までドイツ連邦国防省で研究・政策に携わるかたわら、IISS コンサルティング・シニアフェロー(欧州安全保障担当)を務める。2005 年にポスドク研究員としてIISS に所属し、欧州の軍事的危機管理の取り組みに携わる。欧州の安全保障と防衛に関する著書、編著多数。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、ポツダム大学、カッセル大学で国際関係学、軍事学、行政学の講義を担当。ポツダム大学で政治学修士号、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで国際関係学博士号を取得。1999-2000 年度はフルブライト奨学生としてメリーランド大学公共政策大学院に留学。

冨山 和彦(株式会社経営共創基盤 IGPIグループ会長)

2024年10月10日(木)7:00 pm
第3回「労働供給制約時代の経営戦略」

ボストンコンサルティンググループ、コーポレイトディレクション代表取締役を経て、2003年 産業再生機構設立時に参画しCOO就任。2007年 経営共創基盤(IGPI)を設立し代表取締役CEO、2020年10月より現職。2020年 日本共創プラットフォーム(JPiX)を設立し代表取締役社長就任。
パナソニックホールディングス社外取締役、メルカリ社外取締役。日本取締役協会会長。内閣官房新しい資本主義実現会議有識者構成員、内閣府規制改革推進会議議長代理、金融庁スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議委員、国土交通省インフラメンテナンス国民会議会長、他政府関連委員多数。東京大学法学部卒、スタンフォード大学経営学修士(MBA)、司法試験合格。

馬田 隆明((東京大学FoundX ディレクター)

2024年11月8日(金)6:45 pm
「未来を実装する」

日本マイクロソフトを経て、2016年から東京大学。東京大学では本郷テックガレージの立ち上げと運営、2019年からFoundXディレクターとしてスタートアップ支援とアントレプレナーシップ教育に従事する。スライドやブログなどで情報提供を行っている。主な研究分野は社会実装、アントレプレナーシップ教育、スタートアップ、スマートシティほか。主要著書に『解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法』(英治出版、2022年)、『未来を実装する』(英治出版、2021年)『成功する起業家は居場所を選ぶ』(日経BP、2019年)『逆説のスタートアップ思考』(中公新書ラクレ、2017年)などがある。

長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長/東京藝術大学名誉教授)

2024年11月16日(土)午後(時間調整中)
「関係価値を形成するアートの力」

キュレーター/美術批評。京都大学法学部卒業。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。水戸芸術館学芸員、ホイットニー美術館客員キュレーター、世田谷美術館学芸員、金沢21世紀美術館学芸課長及び芸術監督、東京都現代美術館チーフキュレーター及び参事を経て、2021年4月から金沢21世紀美術館館長。文化庁長官表彰(2020)。主な企画展・国際展に、第7回イスタンブール・ビエンナーレ「エゴフーガル」(2001年)、第 4 回上海ビエンナーレ (2002 年)、第 29 回サン・パウロ・ビエンナーレ (2010 年)、第11回シャルジャ・ビエンナーレ「re-emerge, toward a new cultural cartography(リ・イマージ: 新たな文化地図をもとめて)」(2013年)、第7回モスクワ・ビエンナーレ「Clouds⇆Forest」(2017年)、第2回タイランド・ビエンナーレ(2021年)など。主要著書に、『キュレーション 知と感性を揺さぶる力』(NHK 出版新書、2011年)『「なぜ?」から始める現代アート』(集英社新書、2013 年)『破壊しに、と彼女たちは言う──柔らかに境界を横断する女性アーティストたち』(東京藝術大学出版会、2017)『ジャパノラマ―1970年以降の日本の現代アート』(水声社、日本語版、英語版2021)など。

吉田 浩一郎(株式会社クラウドワークス 代表取締役社長 CEO)

2024年11月29日(金)7:00 pm
第6回「データにみる労働と新しい働き方」および「能登半島地震の現状と課題」

パイオニア、リードエグジビションジャパンなどを経て、ドリコム執行役員として東証マザーズ上場を経験した後に独立。事業を拡大する中で、ITを活用した時間や場所にこだわらない働き方に着目、2011年11月に株式会社クラウドワークスを創業。「個のためのインフラになる」をミッション、「世界で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる」をビジョンとし、日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」をはじめとした企業と個人をつなぐオンライン人材マッチングプラットフォームを開発・運営。2024年3月末時点で、当社提供サービスのユーザーは632.6万人、クライアント数は97.4万社にのぼる。2015年には、経済産業省 第1回「日本ベンチャー大賞」審査委員会特別賞(ワークスタイル革新賞)を受賞、グッドデザイン・未来づくりデザイン賞受賞。2016年には、一般社団法人新経済連盟理事に就任。2020年に一般社団法人 災害時緊急支援プラットフォームを代表理事として設立。

藤村 龍至(建築家・東京藝術大学准教授/RFA主宰)

2024年12月14(土)10:30 am in 埼玉県鳩山町
第7回「大都市郊外の都市再生〜課題先進地の現場から〜」

建築家/東京藝術大学准教授。1976年東京生まれ。2008年東京工業大学大学院博士課程退学。2005年よりRFA(藤村龍至建築設計事務所)主宰。2016年より現職。2017年よりアーバンデザインセンター大宮(UDCO)ディレクター。2000年代半ばより人文社会学系、美術や工学などの隣接分野との交流を踏まえ、建築界においてシンポジウムや展覧会などの議論の場を多数企画。理論「批判的工学主義」、設計方法論「超線形設計プロセス論」を掲げ、「日本列島改造論2.0」を発表し注目を集める。近年はそれらの知見をもとに、人口減少、高齢化、インフラ老朽化などの地域固有の課題解決に向けて戦略と戦術を立案、ワークショップや社会実験を通じて関係者と合意形成を図り、公共施設、福祉施設、交流施設などの設計、エリアマネジメント体制の構築までを手掛ける「ソーシャル・アーキテクト」として活動し、プロジェクトを多数展開。

細谷 雄一(国際文化会館理事/慶応義塾大学教授)

2024年9月7日(土)10:00 am
「イントロダクション・セッション」

慶應義塾大学法学部教授。研究分野、主な関心領域は国際政治学/国際政治史/イギリス外交史/日本の安全保障政策。
立教大学法学部卒業、英国バーミンガム大学大学院国際学研究科修了(MIS)、慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程および博士課程修了。博士(法学)。北海道大学法学部専任講師、敬愛大学国際学部専任講師、プリンストン大学客員研究員(フルブライト・フェロー)、パリ政治学院客員教授(ジャパン・チェア)などを経て現職。安倍晋三政権において、「安全保障と防衛力に関する懇談会」委員(2013年)、および「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」委員(2013年-14年)、国家安全保障局顧問会議顧問(2014年-16年)を歴任。自民党「歴史を学び、未来を考える本部」顧問(2015年-18)。