【特別プログラム】 核の不拡散と原子力問題を再考する

  • 日時: 2012年3月28日(水) 5:30-7:15 pm
  • 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
  • 会費: 無料 (要予約)
  • 用語: 英語/日本語 (同時通訳つき)
  • 共催: オーストラリア国立大学
基調講演: ギャレス・エヴァンス(オーストラリア国立大学学長)
「核の不拡散と原子力問題を再考する」
パネリスト: 阿部 信泰 (日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センター所長)
「危機に瀕する核不拡散体制」
  吉田 文彦 (朝日新聞論説委員)
「3.11後の日本の原子力政策」
  (内閣府原子力委員会の鈴木達治郎氏は、都合により出席できなくなったため、
朝日新聞論説委員の吉田文彦氏が登壇します。ご了承下さい。)
司会: 明石 康 (国際文化会館理事長)

冷戦の終焉以来、核軍縮に大きな前進がみられる一方で、核拡散の危険や原子力の軍事利用の危険は今なお高く、とりわけ朝鮮半島に関しその傾向が強く見られます。広島・長崎の経験を経て、日本は核兵器・原子力の問題に世界でもっとも敏感な国になりました。また、2011年3月11日の東日本を襲った地震と津波後の福島原発の事故は、日本やドイツのみならず他の国々においても原子力の平和利用に疑問を投げかけました。核利用をめぐる脆弱性に対して核の不拡散体制は今後どのように強化されるべきでしょうか。そして、核不拡散、クリーン・エネルギー創出という課題を前に、どうすれば日本の経験がグローバル・アジェンダに活かされるでしょうか。本プログラムでは、ポスト3・11における核兵器や原子力をめぐる未来について再考します。

ギャレス・エヴァンス: 専門は紛争予防・解決、軍縮、人権、外交関係など。オーストラリア外務大臣としてカンボジアにおける国連主導の平和構築にも大きな役割を果たした。

阿部 信泰: 専門は核軍縮・不拡散、外交関係など。ウィーン国際機関日本国政府代表部大使、在サウジアラビア日本国大使、国際連合事務次長(軍縮担当)、在スイス日本国大使、在リヒテンシュタイン日本国大使などを歴任。

吉田 文彦: 専門は核・原子力問題、人間の安全保障など。ワシントン特派員、ブリュッセル支局長など経て、2000年より現職。主な著書に『核のアメリカ:トルーマンからオバマまで』(岩波書店 2009)、『「人間の安全保障」戦略』(岩波書店 2004)など。