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- スピーカー: タッシュ・オー(マレーシア)、キム・ヨンス(韓国)、ウティット・ヘーマムーン(タイ)、中島京子(日本)
- モデレーター: 平野啓一郎
- 日時: 2014年3月6日(木) 6:30~8:00 pm (開場: 6:00 pm)
- 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
- 定員: 180名
- 用語: 英語/日本語 (同時通訳つき)
- 共催: 日本財団
- 助成: 国際交流基金
- 会費: 無料 (要予約)
「いま、アジアで『文学する』こと」
言語を越えて読んで、書き、読まれることとは・・・
アジアの文芸シーンの最前線で活躍する作家たちが言語を越えて読むこと、書くことについて語り合う。
東京をニューヨーク、ロンドン、パリに並ぶ世界の文芸拠点とし、海外の作家や作品を日本国内に紹介すると同時に、日本の文学・文化を世界にアピールするために、2013年より東京国際文芸フェスティバル(日本財団主催)が開催されています。今年度、国際文化会館は上記セッションを共催いたします。
レポート
タッシュ・オー(マレーシア)
主著にThe Harmony Silk Factory、Map of the Invisible World、Five Star Billionaireなど。ホイットブレッド賞、英連邦賞、O.ヘンリー賞受賞。マン・ブッカー賞最終候補に2度ノミネートされている。『A Public Space』誌や『グランタ100』に掲載。 24カ国語に翻訳もされている。
キム・ヨンス(韓国)
1970年慶尚北道金泉生まれ。成均館大学校英語英文学科卒。1993年詩作でデビュー。翌年、長編小説 『仮面を指して歩く』)を出版。3作目の『グッドバイ李箱』(2001年)はヒューマニスティックなイマジネーションの最高峰にある傑作と批評家から高く評価された。この作品は、全体として、韓国の文学史上有数のエキゾチックかつ複雑な物語を書いた1930年代韓国の実存主義作家、李箱に関する自身の細心かつ徹底的な研究がもとになっている。『グッドバイ李箱』では、「互いに相容れないものではない」とキムが考える真実と存在の問題ならびに文学の定義を扱う。キムは『書く理由』について、「書くという行為の中に本当に真実が存在するかどうかを明らかにするため」と語る。東西文学賞、東仁文学賞、大山文学賞、ファン・スンウォン文学賞、李箱文学賞など受賞多数。作品集5冊と長編小説8作を出版。
ウティット・ヘーマムーン(タイ)
1975年生まれ。 シラパコーン大学芸術学部卒。ビジュアルアートから、文学、映画、音楽に至るまで、幅広い分野に関心が高く、ディスクジョッキー、短編映画の映画監督、アートディレクター、ムービータイム誌のコラムニストとしても活躍。2009年、The Brotherhood of Kaeng KhoiがSeven Book賞、東南アジア文学賞などを受賞。CNNGoの選ぶタイの最重要人物の一人。国際交流基金招聘により第19回開高健記念アジア作家講演会に参加。長編小説、短編、映画・文芸批評を手掛け、現在、バンコク在住。
中島 京子(日本)
1964年東京生まれ。大学卒業後、編集者などを経て、2003年に小説『FUTON』(講談社)でデビュー。長編、短編、エッセイなどを執筆。2010年『小さいおうち』(文藝春秋)で第143回直木賞を受賞。
モデレーター: 平野 啓一郎
(撮影:小嶋淑子) |
1975年生まれ。京都大学在学中に投稿した『日蝕』(新潮社)により第120回芥川賞を受賞。以後、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。近著は新書『私とは何か「個人」から「分人」へ』(講談社)、長編小説『空白を満たしなさい』(講談社)。