- 講師: ツベタナ・クリステワ(国際基督教大学教授)
- 日時: 2017年10月2日(月) 7:00~8:30 pm
- 会場: 国際文化会館 樺山・松本ルーム
- 用語: 英語 (通訳なし)
- 会費: 1,000円
(学生は500円、国際文化会館会員と前日もしくは当日、国際文化会館にご宿泊の方は無料)
英語で日本文化を学びたい方に向けて開催している英語講座シリーズです。今回はブルガリア出身の日本文学者で『心づくしの日本語-和歌でよむ古代の思想』の著者である、ツベタナ・クリステワ教授をお招きして、『源氏物語』を中心に、和歌の魅力を語っていただきます。平安朝時代の主なコミュニケーションツールだった和歌の「あいまいさ」に表れる日本古来の叡智や心とは?
ツベタナ・クリステワ
1954年ソフィア(ブルガリア)生まれ。国際基督教大学教授。(文学、日本研究)専門は日本古典文学の詩学、日本文化の意味生成過程、文化・文学理論。 1986年『枕草子』のブルガリア語への翻訳でブルガリア文化省より文化賞(翻訳部門)受賞、90年太宰治『斜陽』の翻訳でブルガリア翻訳者連合賞受賞。他の訳書に『とはずがたり』(81年)などがある。『とはずがたり』と『枕草子』のブルガリア翻訳は、ブルガリアがまだ鉄のカーテンによって西洋に閉ざされ、外国文学の翻訳は重要な情報源と考えられていた時代に4万部売れた。
78年、モスクワ大学アジア・アフリカ研究所日本文学科卒業。84年、ソフィア大学博士(文学)、2000年、東京大学博士(学術)を取得。ソフィア大学東洋語教授、中京女子大学教授、東京大学大学院人文社会系研究科客員教授などを経て、現職。著書に『水茎の跡』(ブルガリア語、ソフィア大学出版会、1994年)、『涙の詩学―王朝文化の詩的言語』(名古屋大学出版会、2001年)、『心づくしの日本語 和歌でよむ古代の思想』(ちくま新書、2011年)』、『パロディと日本文化』(笠間書院、2014年)があり、ドナルド・キーン氏との共著に『日本の俳句はなぜ世界文学なのか』(弦書房、2014年)がある。