【会員特別講演会】心眼 ~見るとは何か 哲学とビジネスから問い直す本当に必要な観察力~

    • ゲスト・スピーカー: クリスチャン・マスビアウ
    • モデレーター: 乗竹亮治
    • 日 時: 2025年3月5日(水)6:30~8:40 pm
      ※終演後、懇談会を開催いたします。(終演後~8:40 pm)
    • 会 場: 岩崎小彌太記念ホール
    • 用 語: 日英(同時通訳付き)
    • 対 象:国際文化会館会員・関連団体会員とそのゲスト
       ※関連団体:Asia Society、特定非営利活動法人 日本医療政策機構、一般社団法人 価値創造フォーラム21
    • 会 費:国際文化会館会員・関連団体会員: 5,000円/名
      ※要事前申込み、当日支払い、懇談会費込み

国際文化会館では、会員の方を講師にお招きした「会員特別講演会」を実施しております。
今回は海外からの特別ゲストの来日に合わせ、番外編として開催いたします。
ご講演後に、質疑応答の時間と、懇談会も設けておりますので、ご講演者をはじめ会員同士の交流の機会としてもぜひご参加ください。

日本を含め世界的なベストセラーとなった『センスメイキング』の著者であり、哲学者であり、事業家でもあるクリスチャン・マスビアウ氏をスピーカーにお招きし、「心眼~見るとは何か 哲学とビジネスから問い直す本当に必要な観察力~」と題した講演会を開催いたします。

マスビアウ氏は、ウィトゲンシュタインやメルロ=ポンティの哲学的アプローチや、セザンヌの絵画が意図した観察力の重要性を提唱しています。これは、「見る」という行為そのものを改めて再定義しようとする試みです。
同様の意図で企画されたニュースクール大学(ニューヨーク)での講座は、一躍の人気講座となりました。

マスビアウ氏が、人類学的な手法や哲学的視座から、多様なビジネスセクターと協働してきた事例を用いながら、哲学とビジネスの親和性についても議論を重ねます。
モデレーターとして、日本医療政策機構の代表理事である乗竹亮治氏(医療人類学)をお迎えします。


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【登壇者プロフィール】

クリスチャン・マスビアウ(Christian Madsbjerg)
人間科学や社会科学の実践的応用、実業的応用に取り組む作家であり、起業家であり、学者。人類学をベースとするグローバル・コンサルティング会社レッド・アソシエイツ(Red Associates)の共同設立者でもある。レッド・アソシエイツでは、世界有数の大企業の経営陣のアドバイザーを務め、実証的かつ組織的な人間社会に対する観察や参与観察に基づく戦略を提示してきた。ニューヨークのニュースクール(The New School)では応用人文科学の教授を務め、20世紀の大陸哲学を中心に教えてきた。著書に『心眼(Look. How to Pay Attention in a Distracted World)』、『センスメイキング(Sensemaking. The Power of the Humanities in the Age of the Algorithm)』、『The Moment of Clarity” (Mikkel Rasmussenとの共著)』があり、日本語を含む15ヶ国語で出版されている。『センスメイキング』は日本でもベストセラーとなった。米国フロリダ州のデザインミュージアム兼研究機関であるレブス・インスティテュートのディレクターも務める。マスビアウの仕事は、ウォール・ストリート・ジャーナル、フィナンシャル・タイムズ、ワシントン・ポスト、デア・シュピーゲル、アトランティック、エコノミストなどで紹介されている。

乗竹 亮治
日本医療政策機構 代表理事・事務局長。日本医療政策機構設立初期の2005年に参画。患者アドボカシー団体の国際連携支援や、震災復興支援プロジェクトなどをリード。その後、大学院留学を経て、『Health Affairs』を発刊することでも知られる、米国の医療人道支援財団「Project HOPE」にて、勤務。米海軍による病院船を活用した医療人道支援プログラムをはじめ、軍民連携プログラムにも多く従事。米海軍主催の医療人道支援プロジェクトにて、自衛艦「くにさき」に乗艦勤務。政策研究大学院大学客員研究員(2016-2020)。東京都「超高齢社会における東京のあり方懇談会」委員(2018)。経済産業省「認知症イノベーションアライアンスWG」メンバー、世界認知症審議会(WDC: World Dementia Council)委員、グローバル企業のアドバイザーなども務めている。慶應義塾大学総合政策学部卒業、オランダ・アムステルダム大学医療人類学修士。2022年度第32回武見奨励賞受賞。