2000年度 日米芸術家交換プログラム フェロー プロフィール

バーバラ・アレン (Barbara Allen) 画家

2000年11月―2001年4月滞日
バーバラ・アレン画家バーバラ・アレン氏は、自分の描画と日本の絣(かすり)や東アジアのイカット式の織物とが非常に似通っていることから日本の織物についての知識を深めに来日した。京都に住みながら西日本、沖縄など各地を訪れ伝統織物を研究したほか、3月には京都の画廊で、若手日本人アーティスト寺田就子氏と二人展を行い、注目を集めた。

モーリーン・フレミング (Maureen Fleming) 舞踊家・振付家

2001年2月-8月滞日
モーリーン・フレミングニューヨークを拠点としている舞踊家・振付家のフレミング氏は、日本を代表する舞踏家大野一雄氏の研究所で舞踏のトレーニングを受けながら、地唄舞、整体などについても研究した。また、7月と8月にはヴィジュアルアーティストの谷口雅邦氏、写真家の内藤忠行氏、舞踏家の大野慶人氏らと共に、舞踏と視覚芸術のコラボレーションプロジェクトを行った。

ジーン・コールマン(Gene Coleman) 音楽家

2001年1月-7月滞日
ジーン・コールマンジーン・コールマン氏は作曲やベースクラリネット演奏のみならず、ビジュアルアートの面でも活躍しているマルチアーティストである。即興と複雑な音階・音符を取り入れた作品を多数作曲しており、楽器が本来出せる音の限界を超え、「音(ノイズ)」と「音楽」の間にある新しい音色を追求している。日本の作曲家大友良英氏とのコラボレーションにより「日米の現代音楽作曲家による特別コンサート―西洋の前衛音楽と日本の古典楽器との融合の試み」と称する演奏会を6月20日に国際文化会館で行った。

ウィリアム・ポープ(William Pope.L) パフォーマンス・アーティスト、美術家

2001年1月―2001年6月滞日
ウィリアム・ポープウィリアムはメイン州出身のパフォーマンス・アーティスト、美術家で、今回の来日にはある部分、神戸の南蛮屏風絵を調査するという目的があった。このリサーチに基づき彼は”endurance processions,”という形式のパフォーマンス・イベントをプロデュースした。この作品は美術、演劇、歴史、音楽といった要素が組み合わされたもので、旅、争い、文化的異種交配といったテーマをたたえたものである。このイベント/パフォーマンスは東京の路上、公園、ホールを含む数箇所で行なわれた。

デイビッド・ジョン・マッツケリ (David Mazzucchelli) 漫画家

2000年8月-2001年1月 滞日
デイビッド・ジョン・マッツケリ漫画は日本では非常に大衆に浸透したメディアであり、他の国には見られないほど一般の人々に受け入れられている。漫画の基本言語はどこでも共通であるにもかかわらず、欧米とは決定的に異なり、日本の漫画には視覚的に物語を語っていくアプローチが見られる。商業的な少年漫画や少女漫画を超えて、日本の漫画の伝統は、たくさんの小規模だが技巧が凝らされ、衝撃的なストーリー展開をする漫画雑誌やアート・コミックスのおかげで高度に発展している。デイビッド・マッツケリは複雑なストーリー性のある漫画の表現形式に取り組んできており、現在は漫画の視覚的言語で表現された小説に取り組んでいる。デイビッドは日本でこの小説のリサーチに励み、また多くの漫画家やグラフィック・アーティストに会い、日本の伝統美術もいくつか学んだ。


年度別日米芸術家交換プログラムフェロー
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