2006年度 日米芸術家交換プログラム フェロー プロフィール

エドワード・ショッカー Edward Schocker 作曲家

2006年1月15日~7月3日来日
エドワード・ショッカー作曲家であるエドワードは、滞日中、日本の音楽の様々な側面について研究する予定です。和楽器のデザイン、構造、歴史や音の特性。また伝統的な邦楽で使用される様々なチューニングシステムと欧米の現代音楽で使われる平均率との比較、邦楽の楽譜の表記法、そして日本の現代音楽などです。日本の音楽や和楽器に影響されて取り組んでいる「Wind Dharma(風の戒律)」の作曲も滞在中に進めていく予定です。

ディーン・サメシマ Dean Sameshima写真家

2006年3月2日-8月28日 来日
ディーン・サメシマディーンは、同性愛者の男性が集まる地域と場の雰囲気を探検する日系アメリカ人写真家です。サブカルチャーの一面を記録すると同時に保存収集する彼の写真は、通常は公的な場所や美しい景観からは排斥されるものです。ディーンは、日本でもこの種の記録採集を続け、レンズの冷静なフォーカスを通して、ゲイの集まる新宿二丁目界隈やそこに集う人々を観察する予定です。またパブリックとプライベートの関係性の問題や、文化的には完全に欧米人の背景をもちながら人種的には日本人と全く見分けがつかない日系アメリカ人として、自分自身が「日本」に含まれる部分と含まれない部分についてよく考えてみたいと思っています。また滞在中に写真家の野村佐紀子氏と共同プロジェクトを開始することも予定しています。

カレン・ラモンテ Karen LaMonte 彫刻家・美術家

2006年4月29日-11月22日 来日
カレン・ラモンテ彫刻家であるカレンは、衣類の意味するところは極めて社会的なものであり、衣装によって個人は社会においていかに見られるか定義され、さらに自分自身をどう見るかをも規定するのではないかと考えています。日本の「着物」という衣服表現は、西洋の思想や製品を取り入れ始めた19世紀後期に、自覚的に形成され始めたとカレンは主張します。滞在中は “日本らしさ”を構成する文化的概念としての着物と現代日本における着物の役割を研究するつもりです。また着物から着想した新しい彫刻の創りはじめる予定です。

ローラ・シム Laura Sims 詩人

2006年6月20日~12月28日 来日
ローラ・シムローラは、日本の民間伝承、特に怪談を扱ったたぐいのものについて一連の詩を書こうとしています。彼女は民間伝承が豊富な様々な地域を訪問し、新旧の超自然現象的伝承を採集し、その暮らしへの影響を調べる予定です。なかでも怪談の現代への関連性、女性の登場人物の扱い方、また怪談の対西洋的魅力に興味があります。また地域と時代によっていかに物語が変容するかも調査したいと考えています。

シェリ・シモンズ Sheri Simons 彫刻家

2006年6月23日~12月19日 来日
シェリ・シモンズシェリは、1985年以来巨大なキネティック・アート(動く彫刻)を創作してきました。大きな木を扱い続けるうち、日本の祭で使用されるポータブルな神社、御神輿に興味を持つようになりました。滞在中は栃木県の有名な神輿大工の見習いをする予定です。また、日本中の様々な祭りを訪れ、御神輿の動きや音、そして観客の参加がいかに壮観なシーンを創りだしているかを見極めたいと思っています。


年度別日米芸術家交換プログラムフェロー
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