明石康前理事長の足跡

写真:明石康 明石康前理事長は、故高垣佑理事長の後任として2009年6月に理事長に就任され、2018年12月まで9年半にわたり国際文化会館のさらなる発展に向けて力強くリードしてくださいました。そのご尽力とご貢献に感謝しつつ、この間に明石理事長が新たに推進された事業を、国際文化会館のプログラムの中からいくつか振り返ります。

戦後70周年記念シンポジウム(2015年)

モーリーン・アンド・マイク・マンスフィールド財団と共催で、第二次世界大戦後の日本と世界について平和の基盤となる日米・日中関係、そして文化・思想などの視点から考える連続シンポジウム「戦後70周年記念シンポジウム ~共に考えるこれからの世界と日本」(全4回)を開催し、多くの方々にご参加いただきました。

写真:戦後70周年記念シンポジウム 写真:戦後70周年記念シンポジウム

会館創立60周年記念シンポジウム(2012年)

会館創立60周年を記念して、連続シンポジウム「世界の中での日本の立ち位置」、写真展「戦後日本の文化交流史の中の国際文化会館」、およびガーデン・コンサート「越境:田中泯、国際文化会館の庭園を踊る」を実施いたしました。特に、連続シンポジウムは、国内外から日本政治や日米関係などの著名な専門家をお迎えして計6回開催し、その後書籍として刊行されました。

写真:会館創立60周年記念シンポジウム 写真:会館創立60周年記念シンポジウム

新渡戸国際塾(2008年~ 現:新渡戸リーダーシップ・プログラム)

国際的な現場で活躍できる人材の育成を目的に2008年度に開校したこの塾は、2017年度まで10年間にわたって実施され、各分野に143名のリーダーを輩出してきました。明石前理事長は、理事長就任以前の第1期から塾長として本塾の運営に携わってこられ、毎期欠かすことなく、塾生たちと率直な議論を交わされました。

写真:新渡戸国際塾 写真:新渡戸国際塾

会員晩餐会(2012年~)

2012年、会館創立60周年を記念する会員晩餐会を2夜連続で開催し、日本文学者のドナルド・キーン氏と歌舞伎俳優の十二代目市川團十郎丈をそれぞれ特別ゲストとしてお招きしました。その後、会員晩餐会は会員の皆様の交歓の場として毎年開催され、これまでに元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏、細川護煕元首相、柔道家の山下泰裕氏ほか、多数の有識者を特別ゲストとしてお招きしています。

写真:会員晩餐会 写真:会員晩餐会

外交問題夕食懇談会(2009年~)

2003年まで行われていた「外交問題講演晩餐会」を復活するかたちで、2009年12月から合計35回、明石理事長自らがホストとして開催されました。毎回内外のゲストを迎え、外交問題に関心の深い方々とインフォーマルな雰囲気の中、オフレコで率直な意見交換をしていただく貴重な機会となりました。

写真:外交問題夕食懇談会 写真:外交問題夕食懇談会